中村　一枝　なかむら　かずえ　　　　☞プロフィール

 

学生時代はちょっと不思議だったドビュッシー。

今触れてみると、都会的で洗練され、少しオリエンタル風で

とてもお洒落な音楽。

 

コンサートではドビュッシー初期の４曲を歌わせて頂きます。

 

１曲目、『星の夜』は星の輝く夜、昔の恋を思う歌。

ロマンティクなメロディが繰り返される中、

ピアノパートは詩人バンヴィルの心と星のまたたきが

共鳴するように高揚していきます。

ピアノ伴奏もぜひぜひお聴きください！

 

続いての３曲には　”月　Lune"　が現れます。

 

『月の光』、１８世紀の画家ヴォトーのロココ絵画の風景。

イタリア喜劇的な男女が戯れ、すすり泣く噴水。

ヴェルレーヌの詩は月の光がすべてを恍惚へといざないます。

楽しくもどこか悲しさのある世界を感じて頂けますように、、、

 

『ピエロ』、月とピエロは詩人たちのお気に入りの題材。

メランコリーと白が両者を結びつけるのか？

フランスのわらべ歌にのせたメロディでお送りします。

 

『出現』、マラルメの人気の高い詩。

恋心が月、天使など宇宙へ広がり、初めての口づけ、

夢想、そしてドラマテックに太陽とともに妖精がま・さ・に・”出現”するのです。

この妖精こそ、マラルメの妻マリー・ジェラールです！

 

この３曲はドビュッシーの敬愛するヴァニエ夫人に捧げられました。

 

詩人たちの思いとドビュッシーの若いほとばしるような情熱が共鳴し合う世界を

歌えたら、、、と願っています。

 

さわやかな５月の夜、ドビュッシーの雰囲気にひたってみませんか？

 

ご来場お待ちしております。